【ゲーム感想】DEATH STRANDING

 

『DEATH STRANDING』のストーリーがクリアできたので、感想を書きます。ゲーム内で収集できるドキュメント等をあまり読んでいないため、あくまでストーリーや操作性などに関する感想です。

www.playstation.com

この作品の感想を一言で言うと、かなり人を選ぶ作品です。

 DEATH STRANDINGとは

 概要

『DEATH STRANDING』は、メタルギアシリーズで有名な小島監督が、コナミ退社後に立ち上げたコジマプロダクションの初めての作品です。

 ストーリー

「デス・ストランディング」は世界を変えた。人類は分断され、孤立した。サム・ポーター・ブリッジズは、未来への希望を手に、世界を繋ぐために歩き始める。(公式HPより引用)

 受賞歴

The Game Awards 2019で、以下の3部門を受賞したそうです。

  • the game award for best performance(Mads Mikkelsen)
  • the game award for best score/soundtrack
  • the game award for best studio/game direction

 

www.gamespark.jp 

ゲームの感想

 本作は、独特な世界観であり、重厚なストーリーである一方、操作や作業に癖があるように思います。ゲームの感想を良い点と悪い点に分けて書きます。

良かった点

独特な世界観

 『時雨(タイム・フォール)』と呼ばれる、触れたモノの時間を経過させる雨が降り、その雨と共に現れるBTという謎の怪物により、分断されたアメリカが舞台となっています。

 どこからこの発想が生まれたのか、凡人の自分から一生出てこない設定です(笑)要因は違うものの、人間関係の希薄さという意味では、現代の通づるところがあるように思える。

重厚なストーリー

 本作の主人公サム・ポーター・ブリッジズは、「伝説の配達人」として知られる人物で、アメリカを再び一つにするため、各地を巡りカイラル通信を繋ぐことを大統領から依頼されます。そして、サムは時雨と共に現れる怪物BTを認識できるBB(ブリッジ・ベイビー)と共に冒険を始めます。その道中、BT、アメリカ統一を阻むテロリストの脅威を退けつつ、デス・ストランディングとは何か、BBの記憶に登場する人物とは、などの謎を解明するストーリーです。

 当初は謎ばかりですが、物語進むことで謎が解明され、まるで映画を見ているようでした。その中でも、主人公サム自身の謎には大変感動しました。

他のプレイヤーからのいいね!

 本作はオープンワールドであり、道中は山や川などかなり過酷で、梯子や橋などが必要となります。本来、自分自身で道具を用意する必要がありますが、インターネットに接続することで、他のプレイヤーが建設した橋などを利用することができます。

 個人的には、本作で一番の良い演出だと思います。本作のテーマである「繋がり」をオンライン上の他のプレイヤーと意識することができ、かなり粋な演出となっています。そして、他のプレイヤーが自分の建物を利用時にもらえる「いいね!」がやりがいになります。

 悪かった点

作業が単調

 主人公は配達人であるため、A地点からB地点へ荷物を届けるなどの作業がメインとなっています。そのため、作業が単調になりがちです。加えて、ユーザーのゲームスキルで解決できるものではなく、ひたすら時間を必要とするものなので、かなりシンドイです。

 昨今、スマホゲが普及し、据え置き型のゲームも短時間でクリアできる作品(ポケモンのレベル上げなど)が増えています。そんな中、据え置き型の独自性を追求したのだと思いますが、オープンワールドである以上、作業が単調だと辛さの方が勝ります。

道のりが過酷

 前述の通り、配達の道のりは山岳地帯(雪山もある)が多く、かなり過酷なものとなっています。そのため、時間の短縮ができるバイクや車が使えない場面が多いです。加えて、道中、謎の怪物BTや配達依存症のミュールの妨害があります。これらに対する効率的な対処方法はなく、時間がかかる要因となっているため、かなりストレスでした。

 道中の過酷さにより、主人公の苦労などを追体験することができるため、映画では表現できないゲーム独自の表現だと思いますが、シンドかったです。